アルバムを聴いていただいたみなさんから寄せられたメッセージです。

内田光広さん
井上@北海道釧路市さん
M.Murakamiさん
彦坂@大阪さん


 1952年に東京で生まれた僕が中学に入学する頃、京都でひとりの男の子が生まれた。
 お互いに1度としてその存在を意識することなく30数年を経て、1994年3月 名古屋
 アコースティック・ファン・フェアでの出逢いがあった。
 その少し前、Playerという雑誌でSteve Kleinのインタビュー記事を読み、その中
 で彼がMichael Hedgesに何か新しいスタイルのアコースティック・ハープギターを作
 れないか、と聞かれて
 図面を引いたところそれがとんでもなく大きなギターになってしまうので発想を
 変え、エレクトリックでアコースティック風の音が出せるハープギターの設計
 を思いついた-という所で、もし自分ならば何ができるだろうかと考えました。
 その結果、dual soundboardの機構を思いつき、それを近い将来実際に作ってみよ
 うと思っていたところ、偶然にも長い間 "ハープギターを手に入れたい" という夢を
 果たせないでいた安田さんとの出逢いがあり、おそらく国産(世界?)第1号の24弦二重
 表甲ハープギターが生まれました。
 その後たったの2年でこの楽器をここまで弾きこなした安田さんに standing ovation。
 今後の更なる活躍を期待しています。

                             1997年3月1日
                             長野 内田光広

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井上@北海道釧路市です。
#ギターアルバムをこんなに真剣に聞くのはついぞ久しぶりであります(^^;。
 ハープギターの楽曲は、ヘッジスのBecause it's thereくらいしか記憶にない
ものですから、どんな音かなぁと思いましたが、いきなりのオルゴールの様な
サウンドに「この楽器はどういう仕掛けになってるの?」と思ってしまいました!
 ジャケットの写真を良く見ると、なるほど低音部の反対側に6弦を挟んでしっか
り高音部があるのですね。ふむふむ。
 ハープギターのみで作られたアルバムかと思っていたのですが、6弦ギター
も使われているんですね。しかも、Greven。なかなか生音に近いGrevenを聴く
機会がないので、これまた真剣に聴いてしまいました。
 ティプル、ハープギターという個性の強そうな楽器でのソロ演奏が収められて
いながら、アルバムが散漫な印象にならず(様に私は感じる)、安心して聴けました。
  それと、個性がありますねぇ。安田ワールドって感じですね!
  曲としては、4曲め「幸せを運ぶ器」がお気に入りです。6曲目も良いですけど。
弾いてみたい(弾けるかどうかは別(^^;)と思ったのは、7曲目「楽童」と8曲目
「あなたの涙が...」、9曲目、...あっ6弦の曲は皆、弾いてみたいです(^^;。
楽譜集など出ると嬉しいです。
素敵な音楽をありがとうございます>安田 さん。

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 安田さんのCD、私のところにも届きました。丁度、自宅に保田さん
(ややこしい..) が遊びに来ておられて、「届くのが楽しみ」とか話
をしていた矢先に郵便受けにはいっていました。
 いま聴きながらこのmailを書いています。以前にお会いしたときは、
 回りが騒々しくて、折角の素晴しい楽器の音色が楽しめなかったのですが、
 おかげでじっくり楽しめました。
 確か、「どちらかというと、マイナーの曲が得意」とおっしゃってたように
記憶しているのですが、「手を引かれておばあちゃんの家へ」や「夏に
生まれた少年」「理想郷を探し求めて」のように明るい曲が、なかなか素敵に
思えました。
 流石にハープギターを使った曲では、John DoanやHedgesを思い浮かべて
ニヤリとさせていただいた場面もありましたが、以前ここで、安田さんの
ハープギターは、John Doanの古楽器的なアプローチとは異なり、現代的な
楽器である、とおっしゃっていたのが音で確認できたように思います。
(いや、実物を見せていただいたとき、これがLarson Bors.の本の付録の
CDに出てくる楽器とは方向が異なるものであることは、理解できていたんです
けど、今回はそれで奏でられる音楽をしっかり確認できたといいますか。)
 個人的には「夏に生まれた...」は、チューニングが馴染み深いせいか
親しみがもてました。(僕はバイクに乗れませんけど。)この曲なら、
弾けるかどうかはさておき、僕でもtab譜にできそう。
 ギャラリー兼喫茶店を経営する知り合いの女性(一部の皆さんはよくご存じ
のタケちゃんですけど。)が、店で馬島さんのアルバムや(ジャケットに
本人の写真がない:-b)「1310」など、日本人のアコースティックギター
の曲を好んで流しているので、一度聴いて貰おうと思います。

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彦坂です。
私のところにも安田さんのCDが届いていました。聴かせて頂いていくつかの情景が浮
かびましたので、そいつを報告させて下さい。
1 風の歌が聞こえる
風の音ではなく、風の歌。そう、そんなに耳をこらさなくても、そんなに強く求めなくて
も、風は楽しげに歌っていますね…。
4 幸せを運ぶ器
幼い頃すごしていた街を10年ぶりに歩いてみると、今見ている景色といつか見た
景色が交錯し、不思議な感じを受けた。きっとあの時既に今日ここを歩く事は決まってい
たのかな。運命的な出会いではありませんが、そんな運命的なシーンが頭をよぎりました。
5 夏に生まれた少年
中学の頃、自転車で走るのが好きでした。まだ背が低いのに頑張って27インチの
自転車にまたがり時を忘れて走っていました。夏に生まれた少年が夏の海目指して走って
いる頃がオーバーラップしました。まあ、自分はバイクに乗らないのでバイクをイメージ
出来なかったのは良しとさせて下さい(笑)。
6 窓の外は光きらめき
 窓の外の光…にしてはちょっと演奏のスケールが大きすぎるのでは…などと思って
いると「地を揺るがす…」ですね。まさにピッタリです。こういう大きい表現力の楽器と
、それを引き出す演奏力、どちらもすばらしいです。
8 あなたの涙がかわく前に
実はこういう雰囲気の曲、大好きです。
 2 織りあげた命
11 おさの子守歌
安田さんの育たれた風景が浮かぶ様な感じがします。丹後は良く知らないのですが
、最近だと夏に天橋立に行くときに通りました。「あー、丹後らしい良い風景だな」と感
じた事を思い出しました。(知らないのに「らしい」というのも変ですけどね。)
今度その辺を通る時は安田さんの曲を流しながら…。
で、安田さんは吹田に住まれていたんですね。実は私、この春に実家のある吹田市
津雲台の近くに引っ越す事になっています。他に、吹田市山手町というところにも住んだ
事があります。
それと、メッセージありがとうございました。いろいろな意味で、このMLに参加出
来た事と安田さんのCDを購入出来た事、本当に良かったと思っています。

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